柴山文科大臣の「教育勅語」発言の撤回と辞任を求める 宗教者共同声明へのご賛同のお願い

柴山文科大臣の「教育勅語」発言の撤回と辞任を求める 宗教者共同声明へのご賛同のお願い

開始日
2018年10月29日
署名の宛先
平和をつくり出す宗教者ネット (事務局)
現在の賛同数:198次の目標:200
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署名の発信者 平和をつくり出す宗教者ネット

子どもたちの「いのち」をまもろう!
柴山文科大臣の「教育勅語」発言の撤回と辞任を求める
宗教者共同声明へのご賛同のお願い

 

 去る10月2日、柴山昌彦文部科学大臣は大臣就任の記者会見で、「『教育勅語』は現代的にアレンジした形で今の道徳などに使えるという意味で普遍性を持っているという部分があり、検討に値する」という発言をして、わたしたちを驚愕させました。

  かけがえのない「いのち」を子どもたちに投げ出すように強要した「教育勅語」を復活させようとする、このたびの柴山文科大臣の発言を決して許されません。

  私たち宗教者は、柴山昌彦文部科学大臣の「教育勅語」発言の撤回と辞任を求める共同声明を公表すると共に、内閣府へも要請しました。宗教者共同声明へのご賛同をお願い申し上げます。

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子どもたちの「いのち」を守ろう!
柴山文科大臣の「教育勅語」発言の撤回と辞任を求める
宗教者共同声明

                  2018年10月18日

 私たち宗教者は柴山昌彦文部科学大臣の「教育勅語」発言の撤回と辞任を求めます。

 去る10月2日、柴山昌彦文部科学大臣は大臣就任の記者会見で、「『教育勅語』は現代的にアレンジした形で今の道徳などに使えるという意味で普遍性を持っているという部分があり、検討に値する」という発言をして、わたしたちを驚愕させました。

この日本では、先の戦争の歴史を深く顧みながら、今日の平和憲法のもとで、1948年6月19日に、国会の衆参両議院において、明確に「教育勅語」とは決別する決議がなされたのです。衆議院決議においてはその理由として、「教育勅語」の「根本的理念が主権在君、並びに神話的国体観に基いている事実は、明らかに基本的人権を損い、且つ国際信義に対して疑点を残すものとなる。…ここに衆議院は決議を以て、これらの詔勅を排除し、…政府は直ちにこれらの謄本を回収し、排除の措置を完了すべきである」と述べ、参議院決議においては、「…わが国家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に払拭し、…政府をして『教育勅語』その他の諸詔勅の謄本をもれなく回収せしめる。…」と述べ、政府として、「教育勅語」を徹底的に排除し、撤廃する強固な意思が表明されています。

すなわち、「教育勅語」の理念は、日本国憲法の主権在民と基本的人権の理念や、教育基本法の精神に全く反し、平和を願う世界の国際信義に背反するものであると考えられたからです。

柴山大臣は、10月2日、記者の「どの辺が十分今も使えると考えるのか」との質問に、「やはり同胞を大切にするとか、あるいは国際的な協調を重んじるとか」と答えました。いったい、「教育勅語」のどこに「国際協調」が語られているのでしょうか。「教育勅語」に全くない言葉をあげつらう柴山大臣は、「教育勅語」を読んでいたのでしょうか。人間社会の当然の理想としての「同胞を大切にする」という理念ひとつを評価するために、「一旦緩急アレバ、義勇公ニ奉ジ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ」、すなわち、「非常事態発生の場合は、いつでも公に奉仕して永遠に続く天皇のために命をささげなさい」と謳い、子どもたちに命じる、全く非人道的な「教育勅語」の文脈から、なぜわざわざ「同胞を大切にする」理念を引き出す必要があるのでしょうか。

柴山文科大臣のこのたびの教育勅語「今も使える」発言は、再び戦前のような戦争国家への道を開き、子どもたちのかけがえのない「いのち」を国家のために投げ出すことを強要しようとするものであり、決して看過できるものではありません。

私たち宗教者は戦前のいまわしい侵略戦争を推し進めた「教育勅語」の復活を許さず、子どもたちの「いのち」、すべての「いのち」が守られていけるよう宗派・教派を越え、さらに祈り行動してまいります。

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(呼びかけ人)(2018.10.19現在)

有馬 賴底(臨済宗相国寺派管長)
荒川 庸生(日本宗教者平和協議会理事長・真宗大谷派僧侶)
石川 浩徳(立正平和の会副理事長・日蓮宗僧侶)
石川 勇吉(真宗大谷派 報恩寺住職)
石黒 友大(お題目九条の会会長・日蓮宗僧侶)
岡田 弘隆(真言宗豊山派 沖縄長谷寺住職)
小武 正教(念仏者九条の会共同代表・浄土真宗本願寺派僧侶)
小野 文珖(群馬諸宗教者の集い代表・日蓮宗僧侶)
岸田 正博(真言宗僧侶)
對月 慈照(真宗大谷派 願浄寺住職)
中嶌 哲演(真言宗御室派 明通寺住職)
宮城 泰年(聖護院門跡門主)
無着 成恭(曹洞宗福泉寺東堂)
吉田 行典(日本山妙法寺大僧伽首座)
菊地  功(カトリック東京教区・大司教)
岡田 武夫(カトリック東京教区・名誉大司教)
押川 壽夫(カトリック那覇教区・名誉司教) 
大塚 喜直(カトリック京都教区・司教)
松浦 悟郎(カトリック名古屋教区・司教)
平賀 徹夫(カトリック仙台教区・司教)
諏訪榮治郎(カトリック高松教区・司教)
浜口 末男(カトリック大分教区・司教) 
勝谷 太治(カトリック札幌教区・司教)
大倉  一美 (カトリック東京教区・司祭)
光延  一郎(イエズス会・司祭)
弘田しずえ(ベリス・メルセス宣教修道女会) 

秋山    徹(日本基督教団総幹事)
飯田 瑞穂(日本キリスト教婦人矯風会理事長)
飯高  京子(日本友和会前理事長)
飯塚 拓也(日本キリスト教協議会東アジアの和解と平和委員会委員長)
石田  学(日本キリスト教協議会教育部理事長)
上中   栄(日本福音同盟社会委員会委員長)
上原 榮正(日本聖公会主教・正義と平和委員会委員長)
尾崎裕美子(日本YWCA総幹事)
北村 恵子(日本キリスト教協議会女性委員会委員長)
金  性済(日本キリスト教協議会総幹事)
金  柄鎬(在日大韓基督教会総幹事)
小泉  基(日本福音ルーテル教会社会委員会委員長)
鈴木 伶子(元日本キリスト教協議会議長)
関田 寛雄(全国キリスト教学校人権教育研究協議会会長・牧師)
平良 愛香(平和を実現するキリスト者ネット事務局代表)
武田  利邦(農村伝道神学校講師)
内藤 新吾(日本福音ルーテル稔台教会牧師)
橋本 克也(日本キリスト教協議会「障害者」と教会問題委員会委員長)
原田 光雄(聖公会司祭)
坂内 宗男(キリスト者政治連盟委員長)
藤谷佐斗子(日本YWCA会長)
比企 敦子(日本キリスト教協議会教育部総主事)
星出 卓也(日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会委員長)
弓矢  健児(日本キリスト改革派教会宣教と社会問題委員会委員長)
吉高   叶(日本バプテスト連盟常務理事)
李  明生(日本キリスト教協議会在日外国人の人権委員会委員長)

奥田 靖二(浅川金刀比羅神社宮司)

謝花 悦子(一般財団法人「わびあいの里」理事長)

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 平和をつくり出す宗教者ネット

   東京都渋谷区神泉町8−7
   日本山妙法寺内
   電話 03-3461-9363

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意思決定者(宛先)

  • 平和をつくり出す宗教者ネット 事務局